- 2005年8月 2日 15:28
- npo:市民活動とNPO
「お代官様おねげぇしますだぁ。」-これがもっともスタンダードな陳情のスタイルだ。
時代劇のシーンでいえば、代官が籠かなんかにのって、庄屋が決死の覚悟で直訴する。ややもすれば無礼うちにされたりする。昔は役人に申し入れをするのになんと命までかける価値があったらしい。
さて現代の「陳情」スタイルはどうか?。派生としては、申請、申し入れ、お願い、直訴などがあり、もうすこしスタイルが変わるとこれが署名活動などに代表される「社会運動」になる。いずれにしても権力や権力者に対して権力行使を申し入れる行為だ。
最近、ボランティアが集まる学習会と称した会合に出た。一応「学習会」と謳っているのでそこには講師がいて、座学のスタイルでプログラムが進行する。今回呼ばれた講師はなんと「市役所の職員」だった。
特に講座の内容については触れないが、案の定、質問のような形式の陳情が始まった。まるでミニ市議会である。一様に皆が言いたいことを言った後、その会は意外と和やかに終了した。参加者も、講師であった市職員もレベルが高く、この会自体は大変勉強になったし、これ以上批判する気もない。
オカサカがプロのコミュニティワーカーとして活動しだして、5年がたつ。仮にも社会活動の現場に身をおいている人間として日々なんとなく感じていたことがあった。それがこの記事のタイトル「陳情の図式」だ。
かつての人間は陳情をするのに命をかける必要があった。それが時を経て選挙に勝つ必要があったり、炎天下署名を集めたり座り込みをしてみたりする必要までレベルが下がってきた。そして近年では「車座」とか言ってわざわざ家の近くまで聞きにきてくれたり、パブリックコメントとか言ってメール1通ですんでしまったりする。多分このままいくと我が家まで陳情を聞くことをデリバリーしてくれるのだろう。
これは、権力者がだんだん一般人と差がなくなってきたことを示している。それは市役所にいけばわかる。市の職員だって所詮ただのサラリーマンなのだ。上司の決済がないと動いちゃいけないし、査定が悪ければ出世に響く、下手するとリストラ要員なんかになっちゃって、ややもすれば経営状態を立て直すために会社が合併したりする。
そんな人に「陳情」して何ができるんでしょうか?どうせ陳情するならホリエモンとか三木谷氏とかの方がいいと思います。それだってメールですんだりする。もう古い図式で「お代官様…。」をするのをやめてはどうでしょうか?
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